文・堺雅人 第34回

今回のおはなしは、「雪」。
まず写真から。
上写真は「壁男」のときだね、服装と髪形から察するに。・・・あぁ〜んかっこいぃ〜ん!!!(変な声を出すんじゃありません)カメラ目線の写真もいいけど、こういうショットも雅人様の魅力爆発でいいです。
下写真は「ジャージの二人」撮影中のヒトコマ。山の中じゃ携帯がつながらなくて、なぜか畑のど真ん中ではかろうじてつながる、というシーンをとっているのだろうか。しっかしTシャツがでかすぎる。はっきりいって似合っていませんねこの衣装。Tシャツに着られているといっても過言ではないだろう。・・・ハッ、これ、自前だったらどうしよう・・・(いやいやどうもしないよなぜならオレたちサカイヲタは服装に関しちゃかなり強い耐性が出来ているからね)
内容は、真夏の札幌に舞台挨拶をしに行ったときのはなし。それからここまではなしを広げられる雅人様、さすがだよね。←褒めてます一応

「目のまえの景色だけがすべてではない」
というおもいが、そこからうまれる余地のようなものが、詩とか物語なんかをつくりだしているのではないだろうか。

これは、ステキな分析!!ブラボー!!「雪国=詩人のむらがりでるところ」という連想はちょっとアレですが、私もどっちかっていうと南国育ち(瀬戸内温暖気候)なので、「慣れ親しんだ景色が一晩のうちに一変する」ことに対する耐性はないですね。「余地」なんかうまれませんよ?雪降ったら「わーいわーい」と犬のように駆け回りますよ?

ホンモノではない登場人物のためにホンモノの涙をながすなんて、かんがえてみればものすごいことなのだ。

あんた・・・そんな・・・いけしゃーしゃーと・・・。ええ、おかげさまで、あなたには何度も何度も泣かされてきましたよいろんなところで!!あなたが演じるひとだけでなく、あなた自身にも泣かされてきましたよ!!秋から失業とかうろちいんげとかペイズリーとか秋から失業とか・・・。

(そういえば撮影中、僕もインフルエンザになっている。あれは浮かれていたのが原因だったのか)

さすが、「旅に出ると浮かれる男・堺雅人」。(第9回参照)

映画『壁男』は、詩的情緒のとぼしい俳優が、詩的なまちで、詩人にかこまれながらつくった作品だといえる。
たのしんでいただければうれしい。

え?!まさかの宣伝?!それとも自虐?!詩的情緒があるかないかはよくわかりませんが、少なくとも文章はめちゃんこ(死語)上手だと私は思います。今回もシャッポを脱ぎました、ハイ。