フキコシソロアクトin広島

そんなわけで行ってきたのよ

フキコシ・ソロ・アクト・ライブ
 『(タイトル未定)』 〜このライブのタイトルはタイトル未定です〜

・・・長っ!
劇中、「あとで友達などに観に行ったことを説明するときに面倒くさいと思われますので、タイトルを今!決めてしまおうと思います」と言って、お客さんに「好きな食べ物はなんですか」と聞きだすフキコシ。出てきたのは「うなぎ」「すし」(←「おすし」じゃなくて「すし」なんですね、と確認する丁寧さ)など。じゃあ今日は「うなぎ」にします、とタイトルを書き書き。(これがスクリーンに反射するしくみになっている)ちゃんとうなぎっぽく書いていたのがすてきだった。
というわけでソロアクトin広島の正式タイトルは

フキコシ・ソロ・アクト・ライブ
 『うなぎ』

です。・・・逆にややこしくなった気がしないでもない。
下ネタ炸裂だった前回と比べ、今回はややおとなしめ。でも私は終始笑いっぱなしで腹が痛かった。
前々回「擬音に関するいくつかの質問」というのがありましたが今回は「物の状態に関する質問」。あれと同じような形式で問題が出されマイムで答えるフキコシ。でもありえない状態になっている物ばかりでフキコシ苦戦。しかし何度「ブーッ」という不正解音が流されようとがんばるフキコシ。しかも正解のものよりも不正解のほうがおもしろいという・・・。「崖からつき落とされそうになってる元器械体操選手のオレが渾身の力で腕力を使い這い上がって相手の足をがーん!」→「テーブルの上に転がった片方だけの靴」とか、早くも笑い死ぬところだった。
「仕草をデコレーションする装飾品店」、本当にあんな店があったらヤだなあ!意味なく高いし全部。「目盛りはメモリー、思い出シリーズ」のところは思わず会場から拍手が。私も少しほろりと来たよ。あと、ここではフキコシが終始メガネだったのがすごくよかった。(出たなメガネ萌え)
「不完全なタイトル」ではまたもや映画タイトルネタ。今回は「ある映画のタイトルから一文字だけ抜くとそこに物語が生まれる」というもの。たとえば

  • 仮面の忍者赤影」→「仮の忍者赤影」(仮なんでね、ええ、手裏剣ですけどダンボールで出来てて飛ばないんすよ)
  • 「ターザン」→「ターン」(アーアアー!と叫んでからキレイにターン)
  • 「永遠の1/2」→「永の1/2」(「永三輔です」←永六輔のマネで)(永六輔好きだなーフキコシ)
  • ピアノ・レッスン」→「ピア・レッスン」(シネマでひいちゃだめなの、ムービーでひくのよ「ぴあ」は!)
  • プラトーン」→「プラーン」(隊長!ヘルメットのひもが・・!)
  • 「ボクサー」→「ボサー」(この時のぼさー顔が秀逸)
  • 「どついたるねん」→「どいたるねん」(礼儀正しくトレーニング中にもちゃんとどいてあげるボクサー)
  • カサブランカ」→「カサブンカ」(キザな男が語る傘文化、でも「明日雨が降るのかって?・・そんな先のことは分からねぇ」)
  • サーキットの狼」→「サーットの狼」(体育館の床を一瞬で・・!)
  • 「危険な情事」→「危険な事」(ほら!ホテルの中で花火あげちゃうよ!)

などなど。このシリーズはまだまだ出来そうな感じですな。てかよく思いつくよなあ・・・。
「命をかけた芝居」では「舞台の上で死にたいという俳優はよくいますが実のところそのほとんどは事故死か病死なのではないかと・・ですが私も一度は命をかけて芝居に取り組もうじゃないかと、2ヶ月間考えました。思いついたのがこれです。」と深刻な顔ではじまったのは「ボーリングの玉を左右1個ずつ吊るして前後に揺らし、そのあいだでウエイターのマイムをする」。・・・観客からは「あぶない!頭に球がぶつかっちゃう!」という意味での「うひゃー!」という声(悲鳴)と「こんなこと思いつくなんてばかだなー!」という意味での「うひゃー!」という声(爆笑)があがっておりましたよ。無事に終わり胸をなでおろしながら「これで明後日の松山公演も無事とりおこなえます」といけしゃーしゃーと言うフキコシ。会場からは割れんばかりの拍手。すばらしい・・・!!
恒例のボツネタコーナーでは「シザーハンズ」→「シザーハン」を。長過ぎるだろこのボツネタ。てか「ボツネタコーナー」自体がすでに公演内の一部に含まれてますよね。ちゃんとチケット代の一部にもなっている気が・・・。
「また広島、呼んでください」と言ってはけるフキコシ。それよりも「どうか広島、また来てね」と毎年願う私なの。いつも律儀に広島もまわってくれて嬉しいの。次回もぜひ。