かんそうぶん

 いろいろ読みました、はい。
 1冊目。絲山秋子「スモール・トーク」。
 

スモールトーク

スモールトーク

 車のことはよく分からん。
 が、「人がどんな車に乗っているかで、その人の性格が見えることもあったのに、最近ではそれも少なくなってきた」という絲山さんの嘆きは、よく分かる気がした。
 でも、どうしてこう、男って車好きが多いんですかね。
 私は、多少かわいくて、そこそこ走る、国産の、中古車、で十分・・・と言うかいっぱいいっぱいなんですけどねー(´・ω・`)
 「カマキリ」(車を次々買い替える男)の描き方が・・・超リアル。ぞっとしました、ワタクシ。いや、その、「車を次々買い替える」の部分が、じゃないですよ。「昔の女についつい電話してしまって関係を持ってしまうずるさ」についてですよ。

 
 2冊目。長嶋有ジャージの二人」。
 

ジャージの二人

ジャージの二人

 決定。この人の作品、好きです。(・∀・)イイ!!
 なんだろうな、時々ふいを突かれるように表れる単語が、いちいち私のツボに入るんですよーー( ´∀`)
 例。
 「和小学校→読み方・ナゴム小学校(本当はかのう小学校)」
 「犬の名前が『ミロ』である理由」
 「死んじゃえ」
 「なにやってんすか!」
 「なんかこう」(って言ってる割にはその後に続く言葉は具体的)
 などなど。
 あーー、読んでもらわないとわからんなこりゃ。
 早く次の作品も読みたい。
 ブルボン小林名義で書いているエッセイも、気になる。


 3冊目。吉田修一「7月24日通り」。
 

7月24日通り

7月24日通り

 「東京湾景」も「パーク・ライフ」もいまいち乗り切れなかった・・・そしてこの本も。
 分かった。
 この人の描く女の人って、みんな行儀良すぎて、嫌なんだ。
 いかにもいそうな感じで描いているのに、実は「そんなやつはおれへんやろ〜」(by大木こだま師匠)なんですよー。「そんな、女なんてちっともいいもんじゃねえぜ!」って思っちゃう、私は。
 ん、そんな感想しか抱かなかった。


 次回感想文は、中村航「リレキショ」と柴崎友香「青空感傷ツアー」を予定。