いのり

こころがいたいです。


素晴らしいまでに高い予測能力がもたらす、残酷すぎる予想。
それが見えていながらも、それを必死に打ち消しながら走っていたんだ。
「だめかもしれない」「いやきっといける」
この1,2ヶ月、繰り返し繰り返し、ぐるぐると考えていたのだろう。
今日のこの日まで、何度自分自身に押しつぶされそうになったことだろうか。


そして出た厳しい結果。予想した残酷な未来が突きつけられた。
でも、それすら冷静に分析しなければならない。
この夜をこえて、最後まで走り抜けるために。


・・・そのすべてを想像しただけで、胸がつまる。涙がこぼれる。
すこしでも彼のつらさくやしさが、私に分け与えられたら、とおもう。
そんなに、ぜんぶぜんぶをひとりで抱えないで、とおもう。
辛い経験を幾度も乗り越えてきたつよいひとだから、そんなのしてくれなくたっていいよといつもの優しい顔で笑うかも知れないけれど。
せめて、今宵だけは。すこしだけでも、私にください。
彼が、明日の朝をすこしでもあかるいきもちで迎えられるように。


大好きで、敬愛してやまない彼に、このおせっかいなまでの思いが届いたらいい。
なんにもできないけど、つよくつよく、そう思っています。