南極鑑賞

レディースデーということを知らずに行ったら「料金千円でーす」と受付のおねいさんに言われてびっくらこいたgracefulmanですこんばんは。
やー、世間ではもう収束しつつある「南極料理人」熱ですがやっと広島でも見れました。ふ、しかし二週間の短い命(上映期間)なのさ・・・(´・ω:;.:...  広島にお住まいのサカイヲタは早めにわが町まで見に来られるとよかろうも。
(以下感想、一応閉じます)


雅人様の質問に答えるとするならば、「私が鑑賞後一番食べたくなったものは、貴方のにぎるでっかいおにぎりとあっつあつの豚汁です!!」
やー、ラーメンも捨てがたかったけど、おにぎりをがつがつ食べてる隊員たちをうれしそーにニヤニヤ( ´,_ゝ`)・・げふんげふんニコニコ見つめている表情とあわせて一本ということで。でもどれもこれもおいしそうだった・・というか飯島さんがつくるものだからぜーんぶ「おいしい」んだよなあ。うう、思い出しただけでおなかがぎゅるり。
あと無心で料理をバリバリ作る雅人様をみて私はそこまで「かっこいぃぃぃぃ!」とは思わずむしろ「たしかに料理人ぽい、健やかな感じ・・ぷくぷくした肌感がでているよ!」とニヤニヤ思ったのです。おなかもたるっぽちゃっとなってるしさあ。あ、「かわいい」とは確かに思った(というかいつも思っている)。バターがうまいとむしゃぶりつかれたうえに娘の乳歯をなくされてふて寝したのち、隊員たちがいっしょうけんめいごはん作ってるさまをみてうるうるしてるとこではとくに「きゅうぅぅぅぅぅん!」となった。あと下だけ防寒服着てるときのもこもこてとてと具合とか。そしてラスト近くの「割烹着」コスプレもとい衣装には麦茶ふいたわ。あの衣装を着させることに決めたひと(きっと監督)に最大級の「ъ(゚Д゚)グッジョブ!!」をさしあげたい。またそのかっこうで「きのうおそかったのぉ?」てwww
そんなふうにどんどん「おっかさん」になっていく西村くん、「父さん」になっていく本さん、ていうかどんどん家族になっていく隊員たち、もうなんか、「私も仲間に入れて!!」と叫びだしたかったね。ペット的存在でいいから!とね。でも全員男っつーかみんなみーんなチャーミングでいとおしいおっさんだからあの空気が生まれるんだよなあ。
で、ぜったいだれも「うまい!」って言わないのね。ラーメン食べるときとか、誰か一人くらい「うめーうめー」と言っててもおかしくはないだろう普通は。でも言わせない。だからこそ最後の見た目あまりおいしくなさそうな照り焼きハンバーガーでの「うまっ」が響くのだなあ。最初はずっこけたんだけどねあのラスト。なんだよそのラスト、って。でも家に帰ってからふと、「あ、そういえば隊員たちは最後の最後までうまいって言わなかったなあ」と思って、そこから「うわー沖田監督うめぇ!!」と。つまりそれは、「家族でいっしょにご飯を食べるってしあわせなことだよね」ってことでもあるし「だれかが作ってくれたものっておいしいよね」「なんでもない食べ物でもちょっとした気持ちの動きなりシチュエーションの変化なりでものすんごくおいしかったりするよね」・・食べ物にまつわるいろんな思いがこめられているのではないかと。「うまい!」とは言わないけれど、食べる前に必ず「いただきます」と合掌する(それがたとえ「伸びちゃうよ」といわれいそいそと席に着きおいしそうなラーメン、ひっさしぶりのラーメンを食べる前だとしても)隊員たちのすがたもよみがえってきて。つまり「たべものはひとをかたちづくる」ということだと思うのです。そして私はそこでやっと「あー、いい映画だなあ」としみじみ思ったのであります。
西村家のシーンはどれもこれもよかったなあ。娘と同じ名前の女の子が電話に出てきても「え・・もしかして友花?」とはまったく思わない鈍感な父。父親が、質問者が自分であることに気づかないのを利用してようやく「お父さんが単身赴任してから、お母さんが元気がありません」といえるシャイな母娘。このシーンがすごくすごく好きだ。面と向かって「愛してるよ」と言い合う家族なんてまっぴらだ、といわんばかりの家族像だけれど、すっごく愛にあふれてる。私はぜひこういう家族をつくりたいです。
・・・ううう、もう語りたいことがもっともっとあるのだけれど、とりあえず今日はこのへんにしておく。さすがに眠い(午前1時)。続きはまた今度。