密林さん

アマゾンとかの、購入者レビューや批評なんかを見ていると、
ミスチルらしい」とか、「ミスチルぽくない」とかいう言葉が出てくるのに少々驚く私。
だって、ファン歴14年目に突入した私は、未だに「ミスチルらしさ」が分からないから。
ていうか、ミスチルらしさって何?
さわやかサウンド? 軽やかなバンドサウンド? 甘酸っぱい恋を歌う? 人生の応援歌?
そんな風に、「やっぱミスチルと言えばこれだよねー」って決め付けられほど、MR.CHILDRENは浅くないんじゃないの?
また、「アトハ以外は認めません!」とか、「深海嫌いなやつはファンじゃねえ」とか、そんなことを未だに言っている人の気が知れません、私。
いや、「あの曲が好き」「私はコレが今は一番かな」とかってのは、いいんですよ?
でも、一時的なものにすぎない過去の楽曲に拘らないといけないほど、ミスチルの音楽は狭い人たちや世界に向けて発信されているのか?
そうじゃないだろう?
いろんなことを、いろんな人に向けて、いろんな歌や楽曲で発信しているからこそ、こんなにも多くの人の心をとらえて離さないバンドになった。
大雑把に言ってしまいすぎだけど、それがMR.CHILDRENだと、私は思うのです。
「次はどんなものを出してくれるんだろう?」っていつもいつもわくわくさせてくれて、期待に応えながらもある意味期待を裏切ってくれる(=「こんなのもやるんだ、ミスチル!すげえな!!かっこいい!!!」)バンドを、私は他に知らない。
だから好きなんです、私は、MR.CHILDRENが。
どこまでやれるのか、その不安は常に付き纏うはずなのに、今の自分たちに甘んじない。
現状に決して満足せず、誰も見たことのない景色をいつも目指している。
絶妙のバランス感覚で。4人で一緒に。
だから私は、ミスチルミスチルらしさなんて求めない。
どんどん、あらゆるものをぶっ壊して、またたてなおして、を繰り返して欲しい。
どんだけおっさんになっても、ね。