「お父さんの恋」DVD鑑賞記 その1

お父さんの恋

 さて、見ましたよ、初めて、舞台上での堺雅人を。(ブラウン管通してですがね)
 男3、女3という人数構成だったけど、完全に男性俳優3人がひかってた。堺さんも成志さんも吟さんも、うまいね。さすがだ。それぞれ難しい役どころだったと思いますが、うまくつかんでいた。
 女優3人も良かったけど・・・出てくる女性たちが、なんだかいちいちステレオタイプで、いまひとつ感情移入できなかったんだな。
 なので、現時点では自分に一番近い(年齢的にも、立場的にも)大樹目線で、私は見ました。つまりは堺さんを中心に見てたってことさ(;´Д`)
 以下、それを頭に置きつつ、書きます。


 堺さん@大樹は、登場するまでが長かったので、やっとこさ登場した瞬間、途端に舞台上に華が咲いたというか、心拍数上がったよ。
 最初の台詞が
 気の抜けた「ただいまー」と「いってらっしゃーい」、そして微妙な微笑を残したままの「・・・だれ?」(そして暗転)。
 大樹の性格や性質や状況をもうすでに表しているんだね。
 でも、この台詞、全部見たあとでもう一度見直すと、大樹の深いやさしさに泣けるんだよなあ・・・(TДT)
 「小劇場のアニキ」こと成志さんとは、先輩後輩の役なのに、兄弟にすら見えてしまう息のぴったりさ。「先パァァァイ!!忘れたんですかっ?!伝統ある我が○○高校将棋部の・・・」でいきなり芝居がデカく(苦笑)なったのでわざとらしくて面白かった。スリッパで美樹姉にはたかれまくる大樹、そこで藪先輩
「やめてぇっ?!Σ(゜д゜lll)強すぎる!!勢いが!」
 このとき堺さん、笑いをこらえてたのかな、それとも、ただの泣きまねだったのかしら。とにかく楽しそう。成志さんも「すまん大樹、死んで詫びる!ガァーーッ!」とおもっきし切腹。のりすぎ。二人が絡むシーンは、見ていてとにかく安心した。