「お父さんの恋」DVD鑑賞記 その3

 今日は、「杉本大樹の名言集」と題してお送りいたします。

①「なんかやろうと思っても、先が見えちゃってやる前に萎えちゃうんだよね」


②「自分が何者でもないって気づいてからは、楽になった」


③「誰かが俺のことを必要としてくれているなら、何者にもならなくていいんじゃないかって気がしてきた」

  
 いつまでも大人になりきれずぼやいてばかりの杉本家の中で、一番「何者にもなれないもどかしさ」を抱える大樹。
 何者かになりたくて目指した作家も、どうでもよくなって、そこからは転落するのも早かった。そこで何者でもない自分に気づいたけれど、だからって何がしたいわけでもない。でも、このままでいいはずがないということは、良く分かっている・・・
 他の人たちは「何甘えたこと言ってんだ」って憤慨されるのでしょうが、そういう、一連のもやもや感は、私も今でも少し抱えているので、大樹を見てると自分を見ているようで切なかった。少し、苦しかった。
 でも、③のひとことに、かなり救われたんですよね。大樹がそう思えるだけのパワーをようやく持てたことに対しての安堵感があった。そして、まさに最近私も、③のようなことを思い始められたところだったので・・・なんだ、「何事かを成し遂げてやろう」なんていきまいたりしなくても、そんなことで(って言ってもすごく大きなことだけれど)人間は強さや優しさを得られるんだなあ・・・と。
 

 介護問題や親との同居、親子関係、仕事の悩み、そしてニート問題・・・現代のいろんな問題点を見せた作品でしたが、これらの大樹の言葉をうけて、職業観・人生観についてのお話でもあるんだな、と今の私は感じ、それを軸に据えて見ていたような気がします。
 親のことを出されると私は弱いので、杉本家4人がそれぞれ家族についての思いを語るシーンでは、思わずほろりと(TДT) きました。でも、それよりも心に沁みたのが、大樹の③のことばだったのです。
 また、堺さんがあの声で言うのが・・・たまらんのだよ・・・(;´Д`)


 まあ、大樹の名言集番外編としては、
④「おやじとじゃなくてさー、俺と結婚しない?」
 →するする−−−−!!ヽ(゜∀゜)メ(゜∀゜)メ(゜∀゜)ノ
⑤「おかげで微塵も夢の見れない大人になった」
 (←お父さんに超リアルなことを言いまくられた少年大樹、見事なトラウマになったようです)
がありますねーー( ´∀`)