ブランチ

土曜日の「王様のブランチ」ブックコーナーで、
ばななさん特集をやっていたのだが、
うん、やっぱなんてキュートな人!!(ウミノ先生風に)
と思いました。
私はばなな作品が大好きだが、それより何より、
ばななさん自体が大好きで、非常に興味深い人で、
なんつーか、目が離せない人なんですね。
で、本題は「王国その3」および「みずうみ」についてですよに。
どちらの作品も、ちょっと調子の悪いときに読んで、
(「王国」は風邪のとき、「みずうみ」は落ち込んでるとき)
「何でそんなに残酷なまでに美しく世界の真理について描くのだ?!!」
と思い、涙止まらず。
でもやっぱり読み終わりには、頭の中がすっきりとしているのです。
ああよかった、今回もまた、勇気付けられたわ、と思うのです。
ばなな作品には、
「世界からほんの少し外れてしまっている人たち」
「現実社会で生きにくさを感じている人たち」
が多数存在していて、
その人たちがいかに生きていくか?
どうやって居場所を見つけていくのか?
そういうことが繰り返し繰り返し描かれているけれど、
「そこ」へのたどり着き方が、いつも甘すぎず、ちょうどよい加減で描かれているから、好きなのです。
安易に「これです!」と答えを出さない厳しさが、好きです。
「王国その3」の中の言葉を借りるなら、

肉が切り裂けるような真実のほうがいつだって絶対にましなのだ。

ということですね。
「王国」シリーズはまだあと少し続くみたい。
ていうかずっとこの世界を見ていたいよ!