文・堺雅人 第14回

毎週TVで堺さんのお姿は見られるというのに、忙しいし疲れてるしでなんとなく堺さんにうかれる暇もなかった1月。いかんいかん。しっかりうかれて感想書きます、ハイ。
今月のおはなしは、「寒ーさむいー」。
宮崎育ちなので寒さが苦手、というのはよく聞く話ではありますが、冬の京都は・・・南国育ちでなくたって堪えられぬものだと思います。そしてこの人がこうやって書くと、本当に死んでしまうくらいの寒さに感じてしまう不思議よ。ああ、堺さんの文がすばらしく面白いってことですね(ムリヤリ)。
阿国」共演者に「いちばん寒かった撮影」を聞く堺さん・・・し、しっかりエッセイのネタにしているあたり、プロ根性を感じます。
鈴木一真さんのコメントに対し
ひとつひとつの単語がいちいちさむい
力強ささえかんじられる
・・・と感想を述べるとこでまず一笑いですが、菊川怜さんのコメント(「水着だったから・・・」)に対して
それ以上は僕にはこわくてきけなかった
と((((;゚Д゚))))ガクブルしているあたりに大笑いです。いや、堺さんのもっていきかたに天晴れってことですよ?よ?
そして話は昔の人たちの防寒対策について及ぶ。やっぱりいろいろ調べたっぽくて、山南さんのごとく解説してくれるので「いいひとだなあ」と思わず泣けてくる。そして調べたことをいちいち発表してくれるところがかわいらしくて思わず微笑んでしまう。こんなひとが生徒にいたら、私はもっと教員続けてたかも・・・(妄想)
しかし調べ終わった後の考察が
「日本の17世紀だけどうしてこんなに寒々しいのだろう」
かよ?!!愚痴かよ?!!(三村ツッコミ
よっぽど寒いんだね・・・(´Д⊂ヽ心中お察しします
そんな堺さんの「いちばん寒かった撮影」は「婚外恋愛」(←まだ見れるよ・・・)でのスキー場撮影らしい。なるほど、クランクアップのときのあの笑顔は、やけっぱちでもあり、やっと寒さから解放されるという喜びでもあったのね・・・。ほほえましいシーンなのに笑えない、あまりに寒いと俳優は演技に困る、と言っといて、「阿国」では笑わない役なので「たすかった」って。って。なははは。
ほーーんと、こんなに寒いの大嫌い!な堺さんなのに、「阿国」で寒そうながらもい〜い演技をこれでもか!!と惜しげもなく見せてくれる堺さんは、大人だなあ。文の最後では
「みなさん、春までがんばりましょうね( ´,_ゝ`) 」
と優しいお言葉を・・・。
ううう、ガンバル!寒くてもがんばるよ堺さん!!と勝手に解釈する「阿呆(三九郎の声で)」な私なのでした。