考えろ考えろマクガイバー

やりました。ついに終えました。
伊坂本、刊行分はすべて読了!!
しかもこれで終わったわけじゃない、今年はまだまだ続々と新刊が発売されるってのが嬉しいじゃないですか!つくづく頼もしいぜ伊坂!!先日も友達と「久しぶりに、『読んで楽しい!もっと読みたい!』と単純に感じさせてくれる作家に出会えたよね!」と語り合ったところです。
で、今日は「砂漠」と「魔王」のおはなし。
まず「砂漠」。砂漠刊行としてはこちらが後だが、先に読み終えたので。
馬鹿馬鹿しくも美しく、楽しくも切ない、大学時代・・・恥ずかしい言い方をさせてもらえば、青春時代を思い出した。別に私は麻雀もしないし超能力があったわけでもないし事件に巻き込まれたりもしなかったけれど、「その気になれば砂漠に雪を降らすことだってできるぜ」みたいな根拠のない自信をわりとみんなが持っていた気がする。それはきっと、社会という砂漠に出る前のオアシスの中で守られていたからこそ、吐ける台詞なんだなって、今ではわかるけれど、そんなことを知る由もないその頃の私たちは、それはそれで幸せな年月を過ごせてたんだな、と感じる。・・・いい作品書いてくれるよなあ、伊坂(TдT)
とても好きな台詞がある。

笑ってる東堂の隣にいるのは、俺じゃないと嫌だって思ったんですよ

・・・これ、西嶋が言うから余計い〜いんだよなああ!!(力説)荒唐無稽(に見えて実は一番物事の本質を掴んでいるのはこの人かも?という)キャラのなかでは、西嶋が一番好きだったりします。少なくとも私の中では、チルドレン陣内よりも上だ!


つぎ、「魔王」

魔王

魔王

これは・・・かなり好きな話ですね、私は。ちょっと、危ないくらい好きですね。だって最近の口癖?はすっかり、「よーし考えろ、考えろオレ」ですもの。おかげで考えすぎてちょっと頭おかしくなるくらい。今年度のマイ流行語大賞(勝手にしかもこの時点で)決定。
大きな流れに立ち向かおうとすること、そのこと自体は、決していつもいつも「正しい」とは限らない。ある立場から見れば、その行為は単なる邪魔、無駄だったりするのだし。そもそも「何が正しいか」なんて決められないのだし。(「新選組!」でも「正しいか正しくないかを決めるのは後の世の人間がすることだ」って言ってたのを思い出す)
ただ、私はこの思いには、非常にうなずけるものがある。

でたらめでもいいから、自分の考えを信じて、対決していけば、そうすりゃ世界が変わる。

たとえどんなに、その人自身は大きな濁流に飲まれてしまっても、思いは必ず託される。そういうことを知っている人こそが、一番つよいんだって、私は信じている。そんなひとが、やっぱり好きなんだなあ。どうしようもなく惹かれてしまう世界なのだなあ。と再確認したよ。ありがとう伊坂!共に頑張ろう伊坂!(今更気付いたけどこのひともコータローだった。字は違うけど)
というわけで、おしまい。消灯ですよ。