♪げーじゅつかんしょ〜
はい、「佐藤真弓の芸術鑑賞」タイトルコール風に読んでいただけましたでしょうか。
というわけで翌日のTSTF＆イケテルンバにそなえて前日に東京入りしたのであります。広島からだとそう頻繁に行けない(つまり田舎物のうえに貧乏人という二重苦)ということもあり、上京した際は時間の許す限りいろいろなものを見物しにいきます。今回はちょうど東京国立博物館でダ・ヴィンチ展、国立新美術館でモネ展をやっているということで、観に行くことにしますた。う〜んなかなか理想的な休日の過ごし方！しかし外出するのに結局は部屋の中に入っている、というのがなんとも超インドア派の哀しき性。
まずは東京国立博物館から。ダ・ヴィンチ展とは書いたがただのダ・ヴィンチ展ではない。「受胎告知」日本初公開！というなかなかすごい特別展。いや私もつい先日「受胎告知が日本に来てる」ってことを知ったのだがね。なんで知らなかったんだろ･･･。ダ・ヴィンチの絵画作品なんてめったに生で見られませんからね。しかも日本で。すわ！行かねば！と思い乗り込みましたよ、ええ。
しかし館内に入るといきなり「受胎告知25分待ち」のプレートが掲げられているではないかー！・・・いきなりびびってしまうチキンなオレ。恥ずかしながらあまり美術館とか行かないもので、しかもそんな並んで待って観るような絵画をみたことがないので、「ほえー」といいつつさっそく途方にくれました。すでに気持ちで負けている。
うーむ、いきなり並ぶのもなぁ、と思い（あまのじゃくなのさ）、まずは東洋館で行なわれている「特集陳列 拓本の世界 槐安居中国碑帖コレクション」を観ることにした。
・・・ごめん、あまりにマニアックすぎるよね。わけわかんねぇ！だよね。「拓本てなにさ？！」だよね。昔書道やってたもんで、こういうのにはちょっと熱くなっちゃうオレ。というわけで以下分かる人だけ読んでね。
すごかったぜー「集王聖教序」や「雁塔聖教序」、「真草千字文」など名だたる作品の拓本がずらずらり。よくもまぁこれだけ集めたものだよ。特に私は大学時代「雁塔聖教序」の臨書をしていたので、くいいるようにみつめてしまったことよ。うーむやはり褚(ちょ)遂良は美しい・・と恍惚。絶対死ぬまでには中国に行ってほんものの碑を観てやる！と誓う。
自己満足したところでようやく「25分待ち」の列に並ぶことにする。待ちつつ私は明日に備えたイメージトレーニングとして(何のイメトレだ)「日本人の足を速くする」をにやにやしながら読む。いや本当に、かなりのにやにや具合だったと思うよ。ごめんねその時私の近くで並んでた人。「こいつヤバイな」と思われたことでしょうよ･･･。
にやにやのおかげであっというまに展示会場内に入れました。しかしまだ「受胎告知」までの道のりは長い。荷物および身体（金属探知）検査があるというのだからびっくりよ。私はこの手の検査でよくひっかかる（空港とかであるじゃん）ので内心どきどきであった。なにしろ前述の通りほんまもんの不審者ですから、えへぐふ。しかしあっさり通り抜けられたので一安心。「立ち止まらずに進んでくださ〜い」という係の指示に従いつつ、いよいよ「受胎告知」ごたーいめーん！いやー神々しいね。ぴかぴかしてたね。「え？ほんとにこれ、ほんもの？」って思っちゃうくらい美しい。ぞわぞわっと鳥肌がたちました。時を越え、海を越え、ダ・ヴィンチと遭遇することの奇跡に。観に来て良かった。
他の展示も観たのち、博物館内にあるミュージアムショップにいってみた。ここが大変おもしろかった。「ハニワぬいぐるみ」とか「土偶ストラップ」とか「鳥獣戯画Ｔシャツ」とか、私のツボを押しまくるアイテムがずらずらり。やはりここでもひとりにやにやしていたことはいうまでもない。「ギガ鳥獣！！」とか独りごちてみたりな。ばかかー！（やすてる風にさわやかに）そして受胎告知ポストカードや鳥獣戯画ポストカード、篆書文字シールおよび鳥獣戯画シールなど買い漁る。なんでこういうのばっかり好きこのんで買っちゃうんだろ、てへ。
さてお次は六本木へ。またもや少々迷いつつも、無事国立新美術館にたどりつく。「大回顧展モネ」もなかなかの盛況ぶりでした。私はやはり印象派が好きなんだな、と実感。特にモネが好きなんだな、とようやく思い知る。すまん無知で。だって観てたらすごく幸せな気分になれるんだもの。大好きモネ。ここでは音声ガイドで小泉今日子さんが案内してくれるということを知り、機械を借りることに。なかなかいいですね、俳優さんが解説してくれるってもの。ああ、堺雅人が音声ガイドしてくれたらいいのになぁ！とやっぱり思いましたよ。美声にげへげへ言うばっかりで、肝心の絵を全然観てない、なんてことになりそうです。しかももし堺さんが音声ガイドしてたら、私はあの機械を返却せず、家に持って帰ると思います。これでは立派な犯罪者の仲間入りです。あと、堺さんのことだからぜったいちょっと変わったものの解説を依頼されるにちがいない。マイナーな画家とか。超難解な前衛的絵画とか。観てもよくわからんし聞いてもさらにわからん、みたいな。うわースリリング！！・・・などなど妄想しつつ、ポストカード数点を買いました。ポストカード買うの、好きなんです。飾ったり、ちょっとお手紙を書いたりするのにいいんですよねー。
その後、仁様との待ち合わせ時間まであいだがあったので、東京ミッドタウンにいってみますた。うわーカンペキおのぼりさんだー。しかもひとりで。ロンリーウルフ！雑貨屋さんがたくさんあったので見てるだけでも楽しかったです。服屋さんなどにはとても入れないチキン＆田舎者。耳元ランデブーでおなじみ（？）の「DEAN&DELUCA」を発見し入ってみたがいろんなものが高くてびっくりした。しかも真弓さんがもってきた冷凍ラザニアを見つけることができず無念。あと、違う店だけどパウンドケーキが4000円くらいするケーキショップもあったりなんかして、「すげぇなぁさすが東京だぬぁ〜」と田舎者らしく独りごちました。普通のケーキでも一個800円くらいすんだな。おい！ランチ食えちゃうよ！ってなもんですよに。だから昼を食べてなくっておなかがすいてた私は900円のフォーを食べました。本場ベトナム風の食べ方で、パクチーがたっぷりはいってて最高だったよ。イエイ！ニョクマムもベトナムスイーツも大好きなのです。たぶん前世はベトナミーズだったにちがいない。「ベトナムいきてー」と東京で思うとはこれいかに。
